「察してほしい」

よく海外進出マニュアルのようなものに
現地ワーカーの賃上げ要求の激しさとか、ガンガン自己主張をしてくる、というな「注意」が
書かれていることがあるが、カンボジア人は、どちらかというと奥ゆかしいように思う。

もちろんその限りではないし、職業や環境、人柄にも多分に左右されるだろう。
が、見てきた限り、たとえば「給与を上げてほしい」というような気持ちがあったとしても
「わたしはこれだけ仕事をして頑張ったから上げてください!」というような、直接的なものというより
「わたしの頑張りをボスはちゃんと見てるよね?上げてくれるよね?(心の声)」というような
自分の要求(欲しいもの)をまっすぐに表すことを、どこかためらい
でも察してほしい、という空気を出す傾向にあるように感じた。(特に女性)

部下のカンボジア人女性で、わたしのやり方に少し不満を持っていそうな子がいた。
なんとなくわかってはいたけど、こちらもどうしていいのかわからず、様子を見ていた。
そしたら、社内で使っているチャットソフトのムードメッセージに、
明らかにわたしに宛てているだろう、不満を滲ませるような文が出ていた。

辞められるのは困るし、このままではモチベーションにも関わるので、個別に彼女を呼びだした。
どんな話をしたかは覚えていないが、「あなたはよくやっている」「わたしはあなたを大事に思っている」
というようなことを伝えたような気がする。
それからすぐに、そのムードメッセージは消えていた。

カンボジア人は比較的穏やかで、普段の生活でも激しくやりあったりすることはあまりない。
不満があっても、それを言葉で訴えたり、状況を自らの力で改善しようとすることも、少ないように感じる。
でもそのぶん「察して欲しい」「気づいて欲しい」という気持ちは強く
それに甘んじて評価をおこたったり、給与や報酬への反映をしなかったら、
いつの間にかいなくなっていた(辞めていた)…なんていうことも、あったりする。

多少の違いはあるけど、日本人と似ているなあと思う部分だ。

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by toi-tom | 2018-04-05 14:33 | カンボジア | Comments(0)