レンガのおうち

カンボジアの家はレンガで建てられているものが多い。
ゴージャスなホテル、かわいいヴィラ、コロニアル風のアパート…みーんなレンガ造りだ。
カンボジアは地震がない。それゆえに、レンガ造りでも問題ないのだ。

最近のプノンペンの高層ビルなんかは、さすがにもう少し今風(?)の資材を使っていると思うが
何年前だったか。プノンペンの街を歩いていたとき、天高くそびえたつ建築中の建物があり
それがなんと、レンガを積み上げていたものだった。
さすがに「大丈夫かな…」と不安にもなったが、今もその建物らしきビルは
そのまま(とても近代的な雰囲気で)あるので、問題なかったということだろう。

10年近く前、子どもが生まれるので、家を建てようということになった。
今では建築会社があったり、ちゃんとした設計士やデザイナーもいたりするが
当時、しかもシェムリアップで一般人が普通の家を建てるとき、
「三匹のこぶたがレンガでおうちを建てました」というくらい、その過程も手づくり感あふれるものだった。
(今も小さな家や田舎ではそうじゃないかな)

まず、ここにキッチン、ここにトイレ・・・というように手描きで間取りを描き、
その落書きに近い図面に従って建てていく。
建てる手順はざっとこんなかんじ。
土台をつくる→中心の柱を打つ→支柱を打つ(枝のような木である)→レンガを積む→セメント流す…

さらに、ここがすごいところなのだが、建築資材は自己調達なのだ。
レンガ、セメント、支柱、ドア、タイル…すべてそれぞれの販売店に自ら足を運び購入。
もちろん蛇口とかシンクとか電気の差込口なんかも自己調達。
セメントが足りないー、となったら、セメントを買いに走る。
レンガ足りないーとなったら、レンガを買いに。
床やシャワールームなどに使うタイルは、当時、全然「いいな」と思うような柄がなく
薄ピンクにうっすら花柄がはいっていたり、どこかトイレちっくなものばかりで
「ううむ」と唸りながら、極力シンプルなものを選んだ。

ときどき、建てかけのまま放置されている家やホテルを見かけるが
あれは途中でお金が尽きて、作業が止まてっているものなのだ。
中には年単位で中断しているものもあったり、オーナーが夜逃げしてしまったというようなケースもある。
お金が揃えばスピーディに完成、そうでなければのんびり、と
建築にいたってもマイペースなのが、カンボジア式だ。

かくして、どうにか家が建った。そして入ってみた。
ふむふむ、なかなかいいかんじ。そしてトイレを見てみたら…
トイレットペーパーをつける位置が、便器のかなり後方、しかも下についている。
こんな位置じゃとれないじゃない!と、後で付け替えてもらった。

カンボジア人は用を足したあと、紙でふくのではなく、水で洗い流す。
(洗い流し用のシャワーが必ず脇についている)
トイレットペーパーを使ったことがないから、よくわからないけどつけとくか、となったのか
もしくは、和式のように便器にしゃがんだら、とれないことのない位置だ。
いずれにせよ、こんなところまで手づくりっぽいのが、何ともカンボジアらしい。

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by toi-tom | 2018-04-05 18:52 | カンボジア | Comments(0)