ピンクの卵

ある時スーパーの卵コーナーで、ピンクの卵を見つけた。
殻は色鮮やかな真っピンク。どう見ても自然色ではない。
気になったので、怖いもの見たさに買ってみることにした。

早速家へ持ち帰り、パックを開ける。
さてどんな中身が出てくるのか…恐る恐る、ボールのふちにコンコンとしてみる。
割れた部分に手をいれ、少し殻を剝いてみると、黒いものが見えた。
腐ってる? さらに剝くと、ツルリとしたゼリー状の黒たまごが出てきた。
むむ、これは!!…ピータンだった。

ピータンが卵売り場に、しかも普通の卵と同じパックに入って売られているとは…。
製造年月日も消費期限も商品名もない。買ってみないとわからないシロモノ。
食中毒にならないか一抹の不安を持ちつつ、そのピータンを食べた。
味は普通、その後お腹を壊すこともなかった。

カンボジアでは、鶏卵よりもアヒルの卵をよく使う。
目玉焼きやゆで卵、オムレツなんかにも、アヒル卵である。
鶏卵も売られているが、あまり料理に使われるのを見たことがない。
アヒルの卵は鶏卵よりも一回り大きく、味はほとんど変わらないが、少しこってりしているように感じる。
白身部分はちょっと透明感があり、ゆで卵にするとうっすら黄身が透ける。

このアヒルのゆで卵、小腹が減った時のスナックとしてよく食されている。
うちの近所に、夕方だけ出る小さな屋台があったのだが
そこで、茹でたてのゆで卵が売られていた。
これをいくつか買ってきて、おやつ代わりにいただく。
小さな子どもがいれば、ご飯と一緒に食べさせたら一食あがりだ。

さて、話は戻って。スーパーのピータンは、それから程なく売り場から姿を消した。
その後何年かしたら、オーガニック地鶏の自然卵が並んでいた。
時代は変わったものである。


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by toi-tom | 2018-04-06 16:28 | カンボジア | Comments(0)