小さな出会いで

カンボジアに初めて行ったのは2002年。
その時は東京で働いていて、たまたま友達が
「アンコールワットを見に行こうよ!」といきなり電話してきて
アンコールワットが何なのかもよくわからないけど、
とりあえず、この機会に行かないと一生行かないだろうな…と思って
「オッケー」と、軽く返事をした。

友達はツアーを探して申し込んでくれて、ぜーんぶお膳立てしてくれて。
私はというと、ガイドブックを一冊、買っておいただけ。
それも行くまで開きもせず、本棚に置きっぱなし。
実は旅行当日まで、カンボジアという国に行くことすらよくわかってなかった…という有様。

それから時を経て、まさか10年以上もこの国に住むことになるとは。
人生ってふしぎなもんですね。

こんなかんじで、初めて行ったいきさつも、移住することになったきっかけも
今やってる仕事も、全部なんとなく流れできてしまったところがあり
何か信念を持ってカンボジアに行きました!住んでました!!というところからは
割と対極にいるなーなんて思っています。

でも。何も信念がなかったかと言えば、それも100%その通りでもなく
現地で雑誌を作る仕事をしていたのだけど、それに対しては常に
「カンボジアだから質が悪くてもいい、とは思われたくない」
「日本並みの、それ以上の良いものを作りたい」
「カンボジアのイメージをポジティブなものに変えたい」
と、創刊からずーーーーーーーーーっと思っていたなぁと。

実際に出来上がったものが、それにそぐうものであったかは
読者の方におまかせするとして。
半分成り行きで来たカンボジアだけど、そこは自分で誇っていいかなと思う。

そう思うにはきかっけがあって。
初めて旅行で来た時、レストランに日本語のフリーペーパーがあって
なんとなく手に取ったのだけど、それがすっごく面白くて。

帰国してからカンボジアのことを本やネットで調べ始めたら
ガイドブック系か内戦系か語学系か遺跡系がほとんどで。
私が現地で感じた「カンボジア」は、そのフリペがいちばん近かったんですね。
なんていうか、エネルギッシュなのにのんびりしていて
骸骨が積み上げられている横で、子どもが遊んでいたり
さりげなく小さなかわいいカフェなんかもあり
大通りには素敵なホテルが並んで、でもその前で牛が寝そべっているアンバランス感。
素朴で大らかでのどかで。これから伸びていきそうな可能性も秘めていて。

その時は住みたいなんて1%も思っていなかったけど
「もしここに住むことがあれば、こんな雑誌を作りたいなー」と漠然と思っていたら
その3年後に本当にそうなってしまったので、自分でも驚きというか。(笑)

そのフリペとの出会いが、後の自分の芯になって、10年がんばれたのかもしれない。
小さな小さな出会いだけど、それが支えてくれたと思うと、
出会いってすごいと改めて思います。


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by toi-tom | 2018-04-18 13:30 | カンボジア | Comments(0)