「こんにちは」のない生活

カンボジアから帰国して1年経つが
子どもたちはクメール語をすっかり忘れてしまった。

といっても、カンボジアでは、家庭内では日本語、学校では英語。
クメール語を使うのは、カンボジア人家族と少し話す時くらいだったので
(しかもたいした話はしない)
もともと、そんな話せるわけではない。
でも、簡単な単語すら、ほとんど覚えていないようだ。
クメール語どころか英語も怪しいのだけど…。

通っている小学校で、友達から「カンボジア語話してみて」とたまに言われるらしいが
「うーん・・・・」といった様子。
じゃあ何も覚えていないの?と聞くと、「ニャムバーイ(ごはん食べる)」とか「プロッ(男)」とか。
いわゆる「日常会話きほんのき」である、挨拶がまったく出てこない。

ガイドブックとかについている、クメール語会話集には
こんにちは=チュムリアップスオ
ありがとう=オークン
さようなら=チュムリアップリア
というようなものが、まず出てくると思うが
正直、カンボジア人の日常を見ていて、これらを聞くことって稀な気がする。
もちろん上記は、(オークン以外)少しあらたまった言い方だ。
それでも、それらしき挨拶を、普段あまり聞くことがない。
ちなみに「いただきます」「ごちそうさま」もない。

じゃあ、彼らはどんな「挨拶」をしているの?というと
「どこ行くの?」「どこ行ったの?」「ご飯食べた?」「じゃあね」
この4つで、だいたいをカバーできるのではないだろうか。
しいていえば、最後の「じゃあね(リアセンナッ)」が「さようなら」に準ずるかもしれない。
「ありがとう」は、まったく聞かないこともないのだが
基本的に、言っても言われなくてもOKなかんじ。
初対面の時には、「こんにちは」のかわりに手を胸の前で合掌してニッコリしたりしている。

この次によく使われるのは「いくら?」だろう。
このスカートいくら?車いくら?この部屋(家賃)いくら?
まあとにかく、あらゆるものの値段を聞かれる。
多少慣れはしたけど、やっぱり聞かれるたびにドキっとしていたっけ。

日本人は日々の挨拶をすごく大事にするが
カンボジア人は、そこにポイントをおいていないような気がする。
じゃあ、挨拶をしないから失礼かというと、そうではなく
彼らなりの作法が別に存在していて、それが、日本人の思うそれと違うだけなのだ。
まあでも、初対面で「給料いくら?」とか聞かれるのも
なんだかなぁと思うんだけど。(笑)


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by toi-tom | 2018-06-04 22:36 | カンボジア | Comments(0)