アモックの謎

今さらながら、日本でこんなにエスニック料理が一般的になっていることに驚いている。
タイのトムヤムクン、ガパオ、パッタイ。
ベトナムのバインミー、フォー、ベトナムコーヒー。
シンガポールのラクサ、インドネシアのサテ・・・。
この間、マッサマンカレーのレトルトを見つけて思わず買ってしまった。
すごい時代だー。

しかし、カンボジア料理というのは、いまだにマイナーだ。
代表料理は?とか、どんな料理?と聞かれると、いつも少し言葉に詰まってしまう。
名物は、アモックやココナッツカレーあたりだろうか。
どんな料理かは、プラホックやクルーン(ミックススパイス)を使うとか
辛くなくて甘めだとか・・・その時によって返答は色々。

とりあえず、カンボジア料理の代表とされるアモック(白身魚のココナッツミルク蒸し)だが
いつも不思議に思うのは、これ、一般家庭料理でほぼ見かけないこと。
友人にひとりだけ「時々家で作って食べる」といった子がいたが
普段の食生活で、日常的に食べているカンボジア人ってあんまりいないんじゃないかな。
ココナッツカレーについても、パーティーとか祭事で人が集った時に出される
もてなし料理の色が濃い気がする。(アモックよりは日常的ではあるが)
この「あまり食べられない」アモックがなぜ代表的な料理と呼ばれるのか…。

しばらく前に、ラオスに長く住んでいた知人の講演会があった。
食がテーマだったのだが、そこで聞いたことで「なるほど!」と思ったことがある。
「ラオスは昔、クメール帝国の支配下にあった。
ココナッツを使った料理は宮廷料理として出されていたが
今は大衆料理としても広まってきている」
そしてその中に「モック」という料理があるそうだ。
早速モックを調べてみたら、むむむ・・・アモックにそっくり。
あと、タイに「ホーモック」という料理がある。これもアモックに酷似。

その昔、東南アジア一帯を支配していたクメール帝国。
その時代に宮廷料理として出されていた料理が、その土地に根付き、
時を経て今も息づいていることは、想像に難くない。
アモックは宮廷料理であったゆえに、今も一般的にあまり食されないことも納得できる。

隣国同士、それぞれに個性はあるものの、食文化も共有しているのだろう。
しかし、アモックが日本で流行る日は来るんだろうか…。


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by toi-tom | 2018-06-11 01:42 | カンボジア | Comments(0)