旅の楽しみ

カンボジア料理はバリエーションが少ないような気がする。
料理の種類が少ない、という意味ではなく、
北海道の石狩鍋、名古屋の味噌カツ、博多ちゃんぽんなど
「ここへ行ったらこれ食べよう!」というような、
地方の名物的な「料理」をほとんど見ないのだ。
どこへ行っても、似たような、同じようなメニューが並び
味もそれほど差がない。

もちろん、海ではシーフード、山では野生動物の肉とかあるし
それらを素材として使ったスープやグリルなどはある。
でもそれはあくまで素材であり、料理自体が「土地のもの」というわけではない。
タイのイサーン料理のように、独立した個性を持つ地方料理をみかけないのだ。

カンボジアの国土は、国境の山岳地帯を除けば平坦だ。
地域による気温差もほぼなく、どこでも温暖。
山岳地帯といっても、国内最高峰が1000メートル級だし
国土も小さいから、地域ごとのバリエーションを出しにくい、
ということも理由にあるのかもしれない。

最近は、カンボジア人も旅行を楽しむようになり
クメール正月など大型連休の際には、家族で観光地に出かけることも増えてきた。
旅の楽しみといえば、やっぱり食だろう。
では観光以外で、彼らは何を楽しみに旅をしているのだろうか。

地域による名物料理は乏しいかもしれないが、名産はある。
たとえば、バッタンバンならオレンジや「ナエム」というすった魚のつまみ。
コンポンチャムはさぼん、チャンパーサックという小ぶりのジャックフルーツのような果物。
地方をつなぐ幹線道路沿いには、これらの特産物を売る露店が、その地一帯に並んでいる。
特に加工もしていない、値段も中身もそれほど差のない、そのまんまの特産物。
小さな露店がずらーっと並ぶのだが「誰が買うんだろう」と思いきや
結構みんな、車を停めて買っているのだ。しかも大量に。

これらをしこたま買いこみ、車中で食べたり、隣近所へのお土産にしたりすることが
彼らの旅の楽しみのように見える。

いつだったか、社員旅行の行き先がカンポットだったことがある。
(私は行かなかったが)
カンポットの名産といえば、ドリアンと魚醤。
カンボジア人たちが、それらをごっそり車内に持ち込んで
臭くて大変だった…と、同僚の日本人がぼやいていたっけ。

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by toi-tom | 2018-06-12 17:04 | カンボジア | Comments(0)